よってけさんとは

神奈川県の村「清川村」にある、人と人を結ぶ築180年の古民家「よってけさん」。コロナ禍とシェフの大病という存続の危機を乗り越えて、普段から応援してくださった方やクラウドファンディングなどを通じて支えてくれた全ての方へ恩返しのリニューアルを達成いたしました。皆さま、本当にいつもありがとうございます。

ー縁を結ぶ「止まり木」としてー

都市と山、海が揃う神奈川県でたったひとつ「村」があるのをご存じでしょうか。県北西部にある「清川村」。人口約2900人。東丹沢の豊かな緑と、地下から湧き出る清流の恩恵を受けるこの小さな村に、古民家『よってけさん』があります。

聞きなれない店名の由来は、オーナー(岩澤克美)の故郷・山梨県の方言「よってけし(寄ってきなよ)」から。

村で生まれ育った陶芸作家と縁あって結婚し、清川村に移住したのが14年前。村外から移り住んだ人が「気軽に村の人たちと交流できる場所を作りたい」と、このよってけさんが誕生しました。

選ばれたのは、築180年以上の古民家。100歳のおばあちゃんが、お一人で元気に住んでいたお家。空き家になってからも、息子さんが丁寧に家を守ってきました。その家に新たな息吹を吹き込み、地域に開かれた場所にしたいと借り受け、活動に共感した地域の住民や知人、学生たちが手弁当で修繕や改装を手伝い、自分たちで作り上げた「みんなの居場所」。ずっと村に住んでいる人と、新たに移り住んだ人、いつもは村外に住んでいるけれど、都会の喧騒を忘れて自然に身を置きたい人。様々な人が集い、縁を結ぶ大切な「止まり木」となっていったのです。

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